8.Skin Trouble4 糖化が原因で発生する褐色をしたAGEsの蓄積で起こるくすみ 黄ぐすみ(きぐすみ)
発生要因:糖化、UV-A
原因:食事などで必要以上に摂取した糖質は、体内のタンパク質と結びつき「糖化反応」を起こし、さまざまな反応を経て最終的に褐色を伴うAGEsという物質に変化します。AGEsが肌に多く蓄積すると、肌全体を黄色っぽくくすませます。また、ハリや弾力を支える真皮層のコラーゲンやエラスチンが糖化すると、弾力性が失われ、シワやたるみを招くとともに、肌表面の凹凸で黒影ができ、角層透明度の低下にもつながります。身体では、体内にAGEsが多く蓄積すると病気のリスクを高めるという事実もあります。
メカニズム:糖質の過剰摂取などで血糖値の急激な上昇が起こり、血液に含まれる糖質の量が増えることで細胞を構成するタンパク質と結びつきやすくなり、糖化反応が起こります。この反応によって生成されたAGEsは褐色色素ともいわれ、一度できると分解されにくく、肌細胞の中にどんどん蓄積します。肌が濁ったように黄色っぽく見えてしまうのはそのため。また、真皮層のコラーゲンやエラスチン、さらにこの2つをつくり出す繊維芽細胞にもタンパク質が含まれているので糖化を招き、シワやたるみとして現われます。
【ワンポイントアドバイス】
生活習慣やスキンケアを見直し、抗酸化はもちろん、抗糖化を意識したケアを心がけましょう。