6.血管を若々しく保つ一酸化窒素(いっさんかちっそ)
血管の中には、血液の巡りをよくする機能が備わっています。そのひとつが「一酸化窒素」の存在です。
一酸化窒素とは、血管内皮細胞の中で体内にもともと存在するアミノ酸の一種アルギニンが、同じアミノ酸のシトルリンに変化する過程でつくり出される物質です。その働きは血管を拡張し、血流を促す作用や、詰まり、血管壁のダメージを修復するなど、血管の老化を防ぐ大切な役割があります。
アルギニンから変化したシトルリンは、その後、再びアルギニンに戻り、またシトルリンへ変化する一連のサイクルを繰り返すことで、血管の中では常に一酸化窒素がつくり出され、血管の健康が保たれています。