10.透明感の決め手はすこやかな角層

   2018/07/13

肌の透明感は角層がみずみずしくうるおい、角層を形成する肌細胞が規則正しく整列することで、光の透過と反射がキレイに行われ、自然に生まれます。つまり、美しい角層だけに美しい輝きが宿るのです。そして、この美しい角層は「正常なターンオーバー」によって育まれています。

ターンオーバーとは、基底層で生まれた肌細胞が押し上げられ、角層を形成し、最後に垢として剥がれ落ちるまでの代謝サイクルをいいます。このターンオーバーが正常に行われることで、肌細胞はすこやかに成長し、肌が本来持つ保湿成分「天然保湿因子NMF」や「セラミド」を多くつくり出します。また、うるおいで満たされたすこやかな角層は、肌のバリア機能が高まり、外部からの刺激や異物の侵入を防ぎ、トラブルを起こしにくく、水分保持力も強化されます。これにより、見た目にも美しい、内側からあふれるような透明感のある肌になるのです。

さらに、ターンオーバーには、もう一つ重要な役割があります。それは、肌の透明度を低下させる物質の「排出」です。

シミ・くすみを起こした肌表面の角層を形成する古い角質の中には、活性酸素の過剰発生や女性ホルモンバランスの乱れなどによって生成された「メラニン」や、糖化によって生成された「AGEs」が多く含まれています。ターンオーバーが乱れ、角質肥厚が起こると、肌の表面にはいつまでもメラニンやAGEsを含んだ古い角質が残ってしまい、キレイな光の透過・反射ができなくなってしまいます。肌全体がどんよりくすんだり、スポット的に濃いシミとして目立ってしまうことに。この状態を防ぐためにも、ターンオーバーを促し、シミやくすみの原因を古い角質と一緒に排出することが大切です。

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