1.身体の酸化って、どういうこと?
若々しくすこやかな毎日を過ごすためには、活性酸素から細胞を守り、身体の酸化を防ぐことが大切とよくいわれます。では、活性酸素がもたらす「身体の酸化」とはいったいどういうことなのでしょう。
たとえば、鉄は長い間空気に触れていると赤茶色になり、もろく使いものにならなくなってしまいますね。これは、空気中の酸素と鉄が反応し、元の鉄とは全く違う性質に変化してしまうためです。主にこれが「酸化」といわれる反応であり、酸素が物質を劣化させてしまう現象です。そしてこの酸化は、身体の中でも起こっているのです。
私たちは呼吸をし、体内に酸素を取り入れることで生きるために必要なエネルギーをつくり出していますが、この過程において一部の酸素が「活性酸素」と言われる物質に変化します。活性酸素は文字通り「活性化した酸素」です。空気中の酸素よりもさらに強力な酸化力を持ち、エネルギーをつくり出す以外にも様々な要因によって体内で過剰に発生してしまうことで健康な細胞を傷つけ、身体の酸化が起こり、あらゆる病気や肌トラブルを招く元凶といわれています。