2.身体の酸化が進むとどうして危険なの?
活性酸素は細胞を傷つけ、身体の酸化を招く怖い存在ですが、決して悪い面ばかりではありません。
本来、活性酸素は体内に侵入したウィルスや病原菌と戦い、身体を守る役割を担っています。ところが、ストレス社会といわれる現代においては、体内で活性酸素の過剰発生につながる要因が数多くあり、私たちは常に細胞のダメージと、それに伴う身体の酸化の危険性にさらされています。
私たちの身体は約60兆個の細胞で構成され、臓器、血管、筋肉、神経、肌などのあらゆる器官、そして身体の働きを維持する酵素やホルモンなど、すべて細胞が集まりつくり上げています。つまり、活性酸素によって細胞が傷つき身体の酸化が起これば、それによって身体の正常な働きも低下してしまうので、免疫力や修復力などを失い、病気や肌トラブルなど老化の加速が起こるという訳です。
酸化がもたらす病気の中には動脈硬化があり、これは血液中のLDLコレステロールが酸化することで血管の壁に付着し、血流が悪くなるために起こります。症状が進行すると心筋梗塞や脳卒中など深刻な事態になることもあります。また、肌への影響も見逃せません。メラニンの過剰生成やコラーゲンの劣化で、シミ・くすみ・シワ・たるみといった肌トラブルも進行します。酸化は絶対にあなどってはいけない事実なのです。