2.酸化も糖化も同時にケアすることが大切
老化を促進する酸化と糖化は決して別の次元で起きている話ではありません。両者は密接な関係性を持ち、老化の加速につながっているのです。
本来、活性酸素は身体の免疫機能としての役割もありますが、私たちを取り巻く多くのストレス要因によって体内で過剰に発生すると、健康な細胞を傷つけ酸化させてしまいます。さらに、活性酸素がもたらす身体への影響は酸化だけと思われがちですが、近年の研究では、食事で摂り過ぎた糖質と体内のタンパク質の結びつきを後押しし、糖化反応までも促進してしまうことが分かってきました。また、そのとき生成される糖化の最終産物AGEsは体内で異物とみなされるので、排除しようとさらに多くの活性酸素を発生させます。つまり、活性酸素によって酸化も糖化も促進され、糖化反応が起これば活性酸素の発生につながるという、まさに負のスパイラルとなって私たちの身体に襲いかかります。若々しさを維持するためには、徹底した「抗酸化対策」とともに、「抗糖化対策」を同時に行うことが大切です。