4.身体の糖化って、どういうこと?
身体の酸化と同じくらい、今注目されているのが「身体の糖化」です。糖化とは簡単に言えば、食事で過剰に摂取した糖質と身体を構成するタンパク質が非酵素的に結びつき、タンパク質が糖化することで、AGEsという褐色をした最終糖化産物を生み出してしまう現象です。糖化はゆっくりと進行するので、その変化に気づきにくい怖い存在です。
たとえば、食パンを焼くと表面がこんがりキツネ色になるのは、小麦粉の主成分・タンパク質と糖質が結びつき、加熱されたことで糖化が進み、急速にタンパク質の変性が起こったからです。焦げた部分にはAGEsが多く発生していますが、AGEsは分解されにくい性質を持つので、いったんできてしまうと排出されずにそのまま蓄積してしまいます。食パンの焦げが元に戻らないのはこのためです。
そして身体でも同じことが起こっています。身体は主にタンパク質でつくられているので、糖化によって体内のタンパク質がAGEsに変性し蓄積すると、身体の正常な機能が低下し、病気や肌トラブルの原因となって老化を加速してしまうのです。